ミュージックマシーン


■NONA REEVES 西寺郷太インタビュー
■7枚目のオリジナルアルバム「SWEET REACTION」がついにリリース。
■喜びと悲しみ、ハッピーでメロウ、すべての感情を詰め込んで回るディスクをキャッチして、この夏の思い出のページをめくれ! ノーナ最高!
NONA REEVES
「SWEET REACTION」

01. 数学教師
SUMMER REACTION
02. チェンジン
CHANGIN' <f/YOU THE ROCK★>
03. メモリーズ 〜ひと夏の記憶〜
MEMORIES
04. スウィート・ビギニング
SWEET BEGINNING
05. スウィートネス
SWEETNESS
06. ジェフ
JEFF
07. デニーズ・ガール
DENNY'S GIRL
08. イッツ・ア・ニュー・デイ
IT'S A NEW DAY[Pt.1]
09. イージーラヴ
EASYLOVE<f/トキアサコ>
10. ブルー
(MY GIRL, YOU MAKE ME)BLUE
11. さよなら、先生
THE END OF "SUMMER REACTION"
12. 愛する者は愛される
NARCISSUS[THEME FROM NOTA/SWEET ENDING MIX]

■発売日:2003年7月23日
■価格:3,000円(税込)
■品番:COCP-50734
■発売元:コロムビアミュージックエンタテインメント
「SWEET REACTION」をamazonで購入

NONA REEVES feat.YOU THE ROCK★
「CHANGIN'」

01. チェンジン
CHANGIN'
02. エンジョイ・ユア・ライフタイム
ENJOYEE!(YOUR LIFETIME)Live
03. ヒポポタマス
HIPPOPOTAMUS Live
04. チェンジン
CHANGIN' Instrumental

■発売日:2003年7月2日
■価格:1,050円(税込)
■品番:COCA-50738
■発売元:コロムビアミュージックエンタテインメント
「CHANGIN'」をamazonで購入

 

 

■YOUさんが「絶対『CHANGIN'』やろうぜ」って言ってくれてたからね。

――それじゃいよいよ今回のアルバムの話をじっくりしていきたいんですけど。1曲ずつコメントとかエピソードみたいなものを聞かせてもらっていいですか。

はい。これってあれですよね。字数に制限ないんですよね?(笑)

――ないです(笑)。ぼくいっつも思ってたんですけど、ノーナの雑誌の記事とか読んでても普通2ページとか4ページじゃないですか。でも郷太さんはこれの10倍くらい話してるだろうなぁと思って。

ホントそうですよ! たまに、めちゃめちゃしゃべったのに載るのは3行、みたいなときもありますよ。

――それじゃきょうは思う存分お願いします(笑)。


01.SUMMER REACTION
数学教師

――すごいシャウトしてますよねぇ。

してますね。今回自分のことほめすぎかもしれないけど、この「SUMMER REACTION」に関して言うと、なんか降りてきたなって。こういうタイプの曲っていっぱいあると思うし、作ろうと思えばすぐできるんですよ。これも5、6分で作ったんですけど。でもなんていうか、あとから考えてもすげぇよくできてるなって思って。シャウトしてても、よくない曲だったらなんかやりたいだけ、みたいになっちゃうと思うんですよ。でもこの曲ってすごい必然性があってしてるからね。で、この曲アルバムのいちばん最後に作ったんですよ。2曲目が「CHANGIN'」っていうのは決めてたんだけど、1曲目がないなって思って。アルバムの曲をぜんぶ並べたときに、1曲目のところだけ空いてることに気が付いて。

――それから作り始めたんですか。

うん、それで1曲目は速くて短い曲がいいなと思ったんです。勢いがある曲。で、「NARCISSUS」が英語だったし、最初と最後は英語でもいいなって思って。

――「CHANGIN'」につながる感じが絶妙ですよね。

そう、よくそう言われるんだけど、それはそのつもりで作ったから。DJがお皿から自分で作った、みたいな感覚ですよね。ずっと自分でDJやってるからっていうのもありますけど。あと、この曲があることによって、「MEMORIES」とか「SWEETNESS」の聴こえ方がすごく変わってくると思うんですよ。もし1曲目に「MEMORIES」だったら、「こういうテンポのアルバムなのかな」って思うでしょ。でも「SUMMER REACTION」があるから、ほかがすごくビビッドに響いてくるんじゃないかなって気がしてて。大成功。
あと、奥田が素でギター弾くとこういうギターになるんですよ。もともと大学生の頃からこういうギター弾いてて、こういうギター弾きつつ、カッティングとかもかっこいいっていうのがあいつのすごい、俺が好きな部分だったから。だからカッティングだけじゃない、バーンとコードワークで弾いたりとか、ギターソロもメロディになってないくらいの勢いで爆発してる奥田っていうのを見せてあげたいなって思ったんですよ。

――勢いあるけど、勢いだけじゃなくてバンドの演奏が上手いですよね。

これはやっぱりバンドじゃないとこんなのできねぇよなっていう部分が出てますね。12年間仲良くないとこんなのできないですよ。だから「やろうぜ」って言って俺がデモテープ作ってきて、それを聴いた瞬間にみんな「あ、これいけるね」って。何のディレクションもなしで、一発でできた感じですね。

――昔のノーナはギターポップっぽい曲をよくやってたけど、あの頃だったらこのサウンドは出せなかったんじゃないかなって思うんですよ。

それはホントそう思う。あの頃とは違うと思うなぁ。

――歌詞は郷太さん得意の、アメリカの青春映画みたいな感じですよね。歌詞に「She said“Boom!"(彼女は「ブーン!」と言った)」ってフレーズがありますけど、これはどういう意味なんですか。

「Boom!」っていうのは「大正解!」とか「ドンピシャリ!」みたいなニュアンスですね。この歌詞では、数学のすごいきれいな女の先生が授業中に質問して「わかる人いる?」みたいに言ってるわけですよ。で、この生徒は先生が好きだからパッと手を上げて、「x=5です!」とか答えるわけ。そしたら先生が「Boom!」って。「よくわかったわね」みたいな感じで。それでこっちはもうメロメロになっちゃう。すっごいきれいな、白いシャツ着て、胸もふくらんでて、ものすごくセクシーな女の先生がですよ。あの棒みたいの持ってて「Boom!」ですよ。それだけでこいつはもうイッてしまうみたいな。

――いいですね、それ(笑)。

でも実はその生徒と先生は影ではもうデキてるんですよ。

――え!

でもそれはホントか嘘かはわかんなくて、こいつの妄想かもしれないし。ホントかよ?っていうのがこの曲の面白みっていうか。

――その青い感じがシャウトにつながるんですね。

そうそう。で、その先生は24歳で。この“24歳”っていう設定もいろいろ考えたんですけど、最初は26歳だったんですね。ちょっとオトナっていうか。でも「Twenty-four」っていうのがちょうどいいかなと思って。なんか新卒2年目みたいな感じが。で、この先生を好きなのはこの主人公の男だけじゃなくって、学校中のエロい妄想の対象なわけですよ。男の先生なんかもちょっと惹かれてるっていうか。用務員も含めて。

――用務員もですか(笑)。


02.CHANGIN'
チェンジン

――で、この1曲目から「CHANGIN'」につながるわけですが。これ、ヘンな曲ですよね。

ヘンな曲ですよ。この曲は「SUMMER REACTION」なんかとは違って、はじめて思いついたときにもうできてたっていう歌ではないですね。二転三転して。

――これは最初からYOU THE ROCK★をフィーチャーした形で作ってたんですか?

そうですね。ただ「DJ!DJ!」ははじめからYOUさんありきでいっしょに作っていった歌だったんですけど「CHANGIN'」に関しては、間奏の部分は空けといて「そこにラップをはめてください」って形で、ほかの部分はちゃんとできてた曲だったんですね。それでライブとかではキーボードも入れて、もっとファンシーなJACKSON 5っぽいアレンジでやってたんです。ノーナだけでやるならそっちのほうが整合性がとれる気がして。ただ俺んなかでは「ちょっと違うな」っていうのもありつつ、ライブでやりながらだんだんこの曲がつかめてきたんですよ。で、YOUさんが去年アルバムを出して、ものすごく忙しかった時期があって、ノーナもこないだの「ノーナのノーナ」のときは移籍第1弾だったから、またYOU THE ROCK★とやるには時期がちょっと近すぎるなと思ってて。

――YOUさんなしで完成させようと思ってた時期もあったんですか?

それはないです。ただ契約の都合とかもあるから、もしもYOUさんがやれなかった場合はノーナだけでやるしかないなとは思ってましたけど、でもYOUさんと話したときに「絶対『CHANGIN'』やろうぜ」って言ってくれてたからね。
例えば「THE GIRL IS MINE」ってマイケルとポール・マッカートニーがやった曲が「THRILLER」に入ってて、「SAY SAY SAY」って曲も2人の共作なんだけど、これはポールのほうのアルバムに入ってるんですよ。だからそんな感じで、YOUさんがアルバム出すときに「CHANGIN'」はそっちに入っててもおもしろいかなってそう思ってたんですよ。「DJ!DJ!」はノーナでやって、「CHANGIN'」はYOUさんのラップの部分をもっと長くして、「YOU THE ROCK★ feat.NONA REEVES」くらいの勢いでもいいかなと思ってたんです。だけど、YOUさんが「ノーナでやろうぜ」って言ってくれたんで、じゃあやろうよって。それで今回レコーディングするときに、よりハードにしたほうがこの曲のおもしろさが伝わるなと思って、深沼さんに電話したんです。

――深沼さん、弾きまくってますよね。

ワウっぽいギター、ヘッドフォンで言うと左側が深沼さんで、右側のジャキっとしたギターはぜんぶ奥田です。

――わかります。あのうねるギター。

深沼さんは1本で、奥田は3本入ってるから、実は聴こえてくるギターの音はほとんど奥田なんですよ。でも深沼さんのあのうねるギターが入ったことで、ちょっとなんていうか、男らしくなったっていうのかな。

――そう、YOUさんも深沼さんも男っぽいんですよね。

部室っぽい感じね。ラグビー部っぽい感じが出てると思います。

――で、この曲のシングルはカップリングが「ENJOYEE!」と「HIPPOPOTAMUS」のライブバージョンですけど。

それは俺がやっぱりライブバージョンがすごく好きだからですね。自分だったら誰かのシングルにライブバージョンが入ってたら単純に嬉しいし。ノーナも昔だったらアルバムに入ってない曲を入れてたりしたんですけど、いまそういう時代でもないかな、っていうのもあって。で、「ENJOYEE!」と「HIPPOPOTAMUS」に関してはライブでやってるバージョンがとてもいいんですよ。

――そう思います。

「ENJOYEE!」と「HIPPOPOTAMUS」ってあわせて10分以上あるんですけど、それを並べて聴いたときに自分の中でドシンと響いたので。

――とくに「ENJOYEE!」はアレンジぜんぜん違いますしね。

こっちのほうが好きだって言ってくれる人も多いんですよ。大森さんや真城さんにも入ってもらってて、ライブバンドとしてのノーナの良さが出てると思いますね。あと「HIPPOPOTAMUS」に関して言うと、CDは完全にプロトゥールズでミックスした演奏をループしてるんだけど、ライブでは完全に生でやってますからね。お客さん含めてみんなで歌ってるところもすごく好きだし。これ聴いてみんながまたライブに来たいなって思ってくれるといいですよね。


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