ミュージックマシーン


■NONA REEVES 西寺郷太インタビュー
■7枚目のオリジナルアルバム「SWEET REACTION」がついにリリース。
■喜びと悲しみ、ハッピーでメロウ、すべての感情を詰め込んで回るディスクをキャッチして、この夏の思い出のページをめくれ! ノーナ最高!
【ディスコグラフィ】

■シングル

1st 「GOLF ep.」
1997年11月25日 (WARNER MUSIC JAPAN)

2nd 「WARNER MUSIC ep.」
1998年4月25日(WARNER MUSIC JAPAN)

3rd 「BAD GIRL」
1999年8月25日(WARNER MUSIC JAPAN)

4th 「STOP ME」
1999年11月10日(WARNER MUSIC JAPAN)

5th 「LOVE TOGETHER」
2000年3月25日(WARNER MUSIC JAPAN)

6th 「DJ!DJ!〜とどかぬ想い〜」
2000年9月13日(WARNER MUSIC JAPAN)

7th 「LOVE TOGETHER〜パラッパラッパーMIX」
2001年5月9日(WARNER MUSIC JAPAN)

8th 「I LOVE YOUR SOUL」
2001年11月7日(WARNER MUSIC JAPAN)

9th 「ENJOYEE!(YOUR LIFETIME)」
2002年8月21日(COLUMBIA MUSIC ENTERTAINMENT)

10th 「CHANGIN’」
2003年7月2日(COLUMBIA MUSIC ENTERTAINMENT)

 

 

06. JEFF
ジェフ

「JEFF」と「SUMMER REACTION」は最後に作った2曲ですね。曲を並べていったときにギターバンドっぽい曲が足りねぇなっていうのがあって。それと俺の作戦で、レコーディングの最初は時間がかかる曲をやろうと思ってたんですよ。作るのに悩む、バンドサウンドじゃない曲をやろうと思ってて。ストリングスが入ってたりする曲はお金もかかるし時間もかかるし。そういう曲は最初にやっちゃって、最後に予算も時間もなくなってきたときにやれるのがバンドサウンドなんですよね。そういう勢いでやれる曲を最後にやりたいなって思ったんです。で、「SWEETNESS」とか「EASY LOVE」とかを時間かけて作って並べたときに、やっぱりバンドサウンド入れたいなって思ったんですよ。それで最後のセッションで「JEFF」と「SUMMER REACTION」と「DENNY'S GIRL」の3曲を録ったんです。それがなかったらアルバム全体が「ノーナのノーナ」に近いテイストだったかもしれない。その3曲があるから、リラックス感というかふわっとした感じが出たんだと思います。

――「JEFF」みたいな曲も郷太さん得意ですよね。

うん、ほっといたらできるっていうか。「JEFF」も2、3分でできましたね。

――こういう曲はやってて楽しいんじゃないですか?

「JEFF」は俺ギター弾いてるんですよ。ひさしぶりにスタジオにアンプ借りてもらったりして、エレキギターがんがん鳴らして。これ一発撮りでやり直しなしですから。でも実は俺ちょっとビビってたんですよ。だって俺のギターがなくても、奥田が2本弾けば成立するでしょ。だからもし俺がそこで何回もこけたりして、奥田が「やっぱ俺がやるわ」みたいになっちゃうと困るじゃないですか。だから俺としては、絶対失敗できない1回だったんですよ。ボーカルだと何回失敗してもだいじょうぶなんだけど、俺がギターを何回も失敗するわけにはいかないから、自分の曲だけどすごい緊張しましたよ。でも結果的には勢いが出て成功したし、そういう意味ではライブでやるのも楽しみですね。

――ライブでもギター弾きます?

たぶん弾くと思います。たぶんね。


07. DENNY'S GIRL
デニーズ・ガール

――これは3人で歌ってるんですか?

そうですね。詳しく言うと、出だしは3人で、「♪そのスマイルで」からのBメロは小松と俺。で、サビ以降は俺1人ですね。作った部分は奥田がAメロとブリッジ、俺がサビですね。今回3人の歌を混ぜたのはほのぼのしてよかったなって思います。
それまでの流れを考えても、この曲で空気があったかくなるんですよね。それまでけっこうプロっぽいというか、ハードな曲含めてカチッときてたから。それに奥田がメロディ作ってる曲ってひさしぶりだから、そういった意味でも貴重と言うか、今回のアルバムの幅が広がったのもこの曲のおかげだと思います。

――「DENNY'S GIRL」っていうモチーフもいいですよね。

たまたま家の近くにデニーズがいっぱいあって、なんか「デニーズ」っていうとイメージ膨らむじゃないですか。マジメに掃除してる女の子とかそういうのがいいなって思って。ちょっと日に焼けてたりして。

――これがロイホとかジョナサンだとイマイチですよね。

ジョナサンガールじゃダメですね(笑)。ガストガールとか。

――ぼくのなかでは「ALPHABET BOY」と「DENNY'S GIRL」がセットみたいな気持ちがあるんですけど。

あ、それはまったくそうですよ。作った時期がいっしょなんで。最初「ALPHABET BOY」は「ALPHABET GIRL」だったんですよね。でも「DENNY'S GIRL」もあったから、じゃあ「ALPHABET BOY」にしようって。そのへんはけっこう歌詞書いた時代が同じなので、あの2つはけっこう対になってますね。


08. IT'S A NEW DAY[Pt.1]
イッツ・ア・ニュー・デイ

――この「IT'S A NEW DAY」は前作にも別バージョンが入ってますよね。

もともとの「IT'S A NEW DAY」はこのバージョンです。最初にこれを作って、たまに前半だけライブの1曲目でやってたりしてたんですよね。だから時代的に言うと、「IT'S A NEW DAY」「ALPHABET BOY」「DENNY'S GIRL」「HISTORY」「I LOVE YOUR SOUL」「TURNTABLES ONLY」「CRAZY」「BOSSA NONA」、それから「THE DEATH」。このへんはみんな同じ時期に作ってたんです。正確に言うと2001年の春。このへんの曲はワーナーで出すつもりで作ってて、ワーナーの人には「アルバムできますよ」ってずっと言ってたのね。これはこれでいいアルバムじゃないですか。

――そうですね。「I LOVE YOUR SOUL」がシングルで。

「HISTORY」が第2シングルだったりして。あ、このときに「CHANGIN'」もあったんだ。だから「いいアルバムできますよ」って何回もプレゼンしてたんだけど、「なんかちょっとタイミングが」とか「契約の都合もあるし」とか言われて、ワーナーでは結局ベストを出すことになったんですよね。で、「CHANGIN'」とかあぶれちゃって。ベスト盤に「IT'S A NEW DAY」入れるのもヘンだしね。だからそういうのがあって「ノーナのノーナ」作るときにそのへんの曲をぜんぶ入れてもよかったんだけど、それだと俺のなかで1年前のアルバムをそのまま焼きなおして作ってるような気がして嫌だったんですよね。だから前作では「欲望」とか「初恋」とか「HIPPOPOTAMUS」みたいな新曲を作って入れたんですよ。だからそういった意味では今回のも新しい曲ばっかり入ってるわけじゃなくて、そのへんは巡り合わせですね。

――前作の「IT'S A NEW DAY」との関係はどうなってるんですか。

「IT'S A NEW DAY」は別バージョンで「QUIET STORM」っていうのと「BLOW」っていうのが「ノーナのノーナ」に入ってるんですけど、それはコード進行が同じなんですよ。ひとつの同じリフをもとに作ってるんですけど、前作のはバンドでセッション的にやったものですね。で、「IT'S A NEW DAY」のカチッとしたバージョンっていうのも実は前回のレコーディングのときに録ってるんですけど、それはなんか焦っちゃって、テンポがすっごく速くなっちゃったんですよね。それが自分のなかでちょっと違うなっていうのがあって、もったいないから次にちゃんとやりなおそうっていってやったのが、この「Pt.1」なんですよ。だからいろんな意味で試行錯誤してるけど、このアルバムのバージョンが完成版ですね。


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