ミュージックマシーン


■NONA REEVES 西寺郷太インタビュー
■7枚目のオリジナルアルバム「SWEET REACTION」がついにリリース。
■喜びと悲しみ、ハッピーでメロウ、すべての感情を詰め込んで回るディスクをキャッチして、この夏の思い出のページをめくれ! ノーナ最高!
■公式サイト(nonareeves.com)
http://www.nonareeves.com/
■コロムビア公式サイト
http://columbia.jp/~nr/

 

 

■なんか答えが見つかりつつあるっていう気はしてます。

――ぼくも長いことノーナのファンやってますけど、このアルバムがいちばん好きかもしれないです。

それ嬉しい(笑)。なんかね、自分で言うのもなんなんですけど、とくにそれこそ「SIDECAR」や「QUICKLY」からずっと聴いてくれてるような人が、「ノーナが好きでよかったな」って思ってもらえるアルバムなんじゃないかなって思うんですよ。確かにチャレンジしてるノーナ・リーヴスとか、変わっていくノーナ・リーヴスとか刺激もあっていいと思うし、今回ももちろんチャレンジしてないわけじゃないんだけど、今回はとくに「この3人が好きでよかったな」って思ってもらえる作品になったと思いますね。

――いままでのアルバムもよかったけど、なんか一皮むけた感じがするんですよね。

そう言ってもらえるとホント嬉しいですよ。なんか地に足ついたっていうか、このアルバムを作ったことによって、ずっとやっていけるなっていう自信がついたし、本当の意味で3人仲良くバンドを続けていけて、それがどういう形にせよ発表できて、自分たちが音楽を続けていけるっていうことが最大の目標で、最大の夢で、いままでノーナはその目標を超えてきたわけだけど、それを続けていくことが実はホントの幸せだって思ったアルバムでしたね。
やっぱりレコーディングでもライブでも、ノーナ・リーヴスの音楽をやってるときがいちばん幸せだし、それは俺だけじゃなくて小松も奥田もそういう風に思ってるはずだし、そうやっていま「3人気持ちがいっしょです」って言い切れるんですよ。8年やって、あいつらも普通のバンドのギターとかドラムとかよりは自分の意見をバンバン言ってくるし、そのなかでいろんな思いとかもあったと思うんだけど、それも超えて、どうやったらこのまま長くサバイヴして音楽やっていけるか、どうやったらみんなを喜ばせて自分たちも喜んで続けていけるかっていうとこで、なんか答えが見つかりつつあるっていう気はしてます。

――このアルバムがすごく売れたら最高ですよね。

最高だと思いますよ。売れるかどうかはわからないけど、少なくとも来年とか再来年とかに聴いて色褪せてくるようなものは作ってないつもりだし、そこだけは忘れないようにしたいと思ってますから。ただもちろん今回の「CHANGIN'」にしろ「SWEET REACTION」にしろ、いままででいちばんヒットポテンシャルあると思います。だけど、そんなことよりも、これ聴いたら絶対ハッピーになれるし、ブルーにもなれるし、今年の夏が豊かに彩られるっていう自信はあるから、そこでヒットチャートみたいなものに一喜一憂するのはやめようと思ってるんです。ただ何が何でもノーナ・リーヴスを世の中に伝えたほうがいいと思う気持ちはずっとありますよ。それは「SIDECAR」の頃からある意味ずっとある。

――あとね、このアルバムって友達に薦めやすいんですよ。例えばノーナ聴いたことない女の子に「聴いてみなよ」って言うときに、やっぱり「FRIDAY NIGHT」は渡せない感じがするというか。「NONA REEVES」とかもちろん好きなんだけど、なんていうかな…。

「濃い」?

――そう、濃いんですよ!

ちょっと説明がいるもんね。

――そうそう、最初に友達に聴かせるときは「DESTINY」か「SWEET REACTION」のほうがいいと思う。このアルバムの場合は「すごい踊れるんだよ」とか「いいメロディなんだよ」とかそういう説明が必要ない気がするんです。

わかります。それすごいよくわかる。今回のはカセットとかに録って、なんにも言わずに渡したときにわかってもらいやすいと思う。今回、俺も人に渡したりしてるけど、何にも言わずに渡してますもん。

――こんな1曲1曲根掘り葉掘り聴いといて言うのもなんなんだけど。

いや、こういうインタビューはありですよ。ポップミュージックの1つの視点として、本人がどう思ってるかって聞くのも楽しいし、でもそれがなくても成立するのがポップスだと思うから。そういった意味で今回の「SWEET REACTION」はすごく健全なポップスだと思うな。なんにも書いてないカセットもらっても好きになれるし、こうやってホームページに載ってるインタビュー読んで「こんな風に言ってるよ!」って思うのも楽しいじゃないですか。だから知れば知るほどおもろいけど知らなくても楽しめるっていう、もともと俺もそういう音楽が好きだったから、そこはやっぱり出てると思いますよ。

――ある意味いままでのノーナ・リーヴスの集大成ですよね。

前作の「NONA REEVES」はアルバムタイトルがバンド名だったから「ノーナのノーナ」って呼んでるんですけど、シンバルズの矢野さんが今回のアルバム聴いて「今回こそ“ノーナのノーナ”って感じのアルバムになったね」って言ってくれて。だからこれは「ノーナ・リーヴスってこんなバンドですよ」っていうときに伝えやすいアルバムだと思います。


>> back to home