ミュージックマシーン


■Theピーズ 大木温之インタビュー
■もう惑わないはず(?)の40歳直前に、ギリギリの傑作ロックンロールアルバム「赤羽39」が完成。その制作過程を根掘り葉掘り!

ライブスケジュール

Theピーズ
ONE MAN LIVE 2005-2006「男40記念」
■2005年11月13日(日) 千葉 LOOK
■2005年11月20日(日) 札幌 ベッシーホール
■2005年11月24日(木) 大阪 バナナホール
■2005年11月25日(金) 名古屋 エレクトリック・レディ・ランド
■2005年11月27日(日) 新潟 CLUB JUNK BOX mini
■2005年12月03日(土) 東京 LIQUIDROOM ebisu
■2005年12月04日(日) 東京 LIQUIDROOM ebisu
■2006年01月15日(日) 仙台 CLUB JUNK BOX
■2006年01月21日(土) 福岡 DRUM Be-1
■2006年01月22日(日) 広島 ナミキジャンクション
■2006年01月28日(土) 京都 磔磔

  ■40歳くらいがいちばんいいよ。70年代のハードロックをちゃんと通ってる人たち

――ぼくはTheピーズは演奏がうまいバンドだなあと思っていつもライブを観てるんですが、はるさん自身はそういう意見についてどう思いますか?

いまがどうかはわかんないけど、まあヘタな時代もあったしね。いろんな人とやってるからな、ヘタなときはホントにヘタだったし。ベースに関してはうまいとかヘタとかじゃなくなってっからな。そんときそんときでやってることぜんぶ違うし。

――そんなに違うんですか?

ベースとか俺すごい適当。気分で動いたり止まったりしてる。

――でも基本的にははるさんのベースラインはすごく動きますよね。

じっとしてらんないんだよね。楽器の安さを動いてごまかしてる。そういうとこあるね(笑)。

――(笑)

ジャズベのミディアムスケールだから、音はやっぱプレベとかに比べたら細いんだよ。だから棒弾きとかだとバレちゃうの、細さが。動いてごまかす。跳ねてごまかす。

――練習はよくするほうですか?

しない。ホントにしないね。家ではベース飾ってるっちゅうか、干してるだけだね。

――ベースラインは家で考えるんですか?

んー、考えないんだよ。手癖だよね。もし考えるとしてもバンドであわせたときに、ちょっと歌をさぼってベースのことでも考えてやろうかってくらいのもんだよ。ベースのことはホントに考えてない。かわいそうなことをしてる。たぶん休符とか音符の長さとかにこだわりはじめると歌がバラバラになっちゃうからね。まず歌ありきだから、歌が歌えた上で歌いやすいリズムでベース弾くことになるだろうな。でもまあベースは適当だよ。コードがマイナーかメジャーかの違いだけだかんね。弾く場所も決まってるし、難しいリズムになってきたら歌いながらはできないだろうし。そういうとき、どうしてもベースが弾きたいときは誰かに歌ってもらうと(笑)。

――歌を優先させる?

そうね、いまはたまたま自分ばっかり歌うことになってるからこんな感じだけどさ、そのうちアビさんが自分で曲を歌い出すときが来たら、そんときは俺も音にこだわってみようかな。そしたらクルマ買ってちゃんとベースアンプ運ぼう(笑)。いま手ぶらだから。アビさんはたいへんなんだよ。自分ちからアンプ4つも5つも持ってくるから。

――アビさんのギターアンプはあれは全部自前なんですね。

そう、しかも手作りなの真空管の。アキバ系だからなんでも自分で作っちゃう。

――バンドであわせるとき、はるさんからアビさんに「この曲のギターをこういう風に弾いて」というような話はするんですか?

うん、するよ。ちょっとゆるめてとか、そこ単音でとか、5弦と6弦だけでいいよとか。たいていアビさん、ほっとくとどんどん力んでっちゃうから、もうちょっとゆるくていいよって言う。

――はるさんのベースもアビさんのギターも密度が濃いですもんね。

最近ギターの音がけっこうインパクトあるから、あんまり洪水のように垂れ流さなくても、もうちょっと音数減らしてもいいんじゃないかと思うんだけどね。でもとめらんないんだよね。

――ギターソロはアビさんにおまかせなんですか?

うん、かなりおまかせ。たまにメロディのあるギターソロを思いついたときは注文したりするけど。

――そういうときアビさんはどんな反応をするんでしょうか?

もうこころよく! 喜んでくれるよ。だってレコーディングで12曲とかあるとさ、さすがにギターソロのネタも切れるわけよ。だから途中で何曲か「こういうフレーズが欲しいんだけど」っちゅうと「おお!よかったよかった!そろそろ欲しいとこだった」って。

――はるさんから見てギタリストとしてのアビさんはどういう存在ですか? やっぱり好きなタイプのギタリストなんですよね?

そうだね、ぜんぜん好き。なんかね、古くさーいフレーズいっぱい知ってるからね。「東の窓」とかキャロルかよって感じだし。いいよね、ライトハンドとか出てこないところがいい。

――プレイに説得力がありますよね。

うん、やっと歳相応になってね。やっぱアビさんはいい頃のハードロックとかを聴いて育ってるから。ホントにギタリスト王道時代、それを通ってきてるのがデカいんじゃないかな。民生くんとかもそうだけど、40歳くらいのあんちゃんがいちばんいいよ。70年代のハードロックをちゃんと通ってる人たち。ただドラムがそれを通っちゃうとちょっとね、音数多すぎて困るんだけどね、マスヒロ(※Theピーズの初代ドラマー)みたいになっちゃう。

――手数が多いドラマーはダメですか?

俺にはちょっとね。俺やっぱりなんとなくビートルズ寄りでいたいから、バンドはビートルズとかニューヨークパンクとかみたいのがいいね。

――シンイチロウさんのドラムはやりやすいですか?

いやー、しんちゃんはもうとにかく上手だからね。3本の指に入るんじゃない?

――日本のドラマーで?

うん、あんなギャラでやってもらうの悪いんだよホントは。“チバラキ”の先輩後輩の関係でちょっと甘えているけれど。やっぱ安心できるんだよね。俺のドラムの好みとかもね、そういうのもしんちゃんはぜんぶわかってやってると思う。何しろこっちは後ろ見えないからね。耳から伝わってくるノリだけ頼りにね。信頼できる人が叩いてるっちゅうのは大事なのよ。

――ドラムについてはるさんから注文をつけることはないですか?

うん、俺が俺がって目立とうとするタイプのドラマーでもないからね、注文とかないすね。

――じゃあアビさんもシンイチロウさんも、バンドのアレンジで揉めたり喧嘩したりするようなことはないということで。

うん、ない、ないね。そんなんで喧嘩とかしないよ。言わなくてもみんなわかってっからね。次のフレーズで誰がガッといくとか、そういうのはもうわかってるよね。


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