ミュージックマシーン


■RAM RIDERインタビュー
■ミュージックマシーンが自信を持って推薦する、日本発ファンキーフィルターディスコミュージックの決定打!
■RAM RIDERが提唱する新ジャンル「ポータブルディスコ」とは? 謎に包まれた大型新人に迫る本邦初の貴重なインタビュー
PROFILE
RAM RIDER(ラムライダー)
1978年東京生まれの26歳。子供の頃からTM NETWORK、マイケル・ジャクソンなどを聴いて育ち、中学時代にシンセサイザーを購入。オリジナルトラックを制作しはじめる。以降、DJ活動をする傍ら、他のアーティストへの楽曲提供やリミックスなどを手がけ、質の高い作品作りが高い評価を受ける。現在はギタリスト、ベーシスト、DJ、VJ等を擁するRAM RIDERプロジェクトの中心人物として作詞作曲とボーカルを担当。コンピュータゲームと深夜ラジオを好み、「伊集院光 深夜の馬鹿力」「電気グルーヴのオールナイトニッポン」などをフェイバリットに挙げる。好きなサイトはミュージックマシーン。

1st Single
RAM RIDER「MUSIC」
1.MUSIC portable disco radio mix
2.ミラーボール
3.MUSIC majik mix
4.MUSIC morning alarm mix
5.MUSIC portable disco mix(インスト)
6.ミラーボール(インスト)
#CD EXTRA
1.MUSIC(ミュージックビデオ)
■発売日:2004年11月17日
■価格:1,000円(税込)
■品番:RRCD-85337
■発売元:Rhythm REPUBLIC

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都内の外資系大型CDショップでも特製POPを用意して「MUSIC」をプッシュ。タワーレコード、HMV、新星堂をはじめとする全国の主要CDショップでは購入特典としてオリジナルMIX-CDをプレゼントしているところもある。
  RAM RIDERが鳴らすのはファンキーでスウィートなディスコサウンド! 21世紀の東京を舞台に、クラブミュージックとポップスのボーダーラインを軽々と飛び越え、新しい世代のためのダンスミュージックを作り出す大型新人の登場です。

これまで他のアーティストへの楽曲提供やリミックスを中心に活動してきた彼が、いよいよ自分でマイクを手にして待望のセルフプロジェクトを本格的にスタート。「CDを出さないスーパールーキー」と言われた時代はもう終わり! デビューシングル「MUSIC」を完成させたRAM RIDER本人に、じっくり話を聞いてみました。

(2004年11月17日掲載 / タクヤ@ミュージックマシーン)
■街に持ち出せるダンスミュージック=「ポータブルディスコ」

――さっそくですがデビューシングル「MUSIC」聴かせてもらいました。これ名刺代わりにはもったいないというか、切り札をいきなり出してきたという感じの名曲なんですが。

ありがとうございます。この曲は1年以上前からライブでやってるんだけど、自分でもすごく思い入れがある曲なんで、この曲を最初に聴いてもらえるのは嬉しいです。

――踊れるトラックと日本語の歌がちゃんと両立してますよね。

ぼくはこの曲をクラブミュージックとして作ってるつもりはあんまりなくて、かといって直球のJ-POPというわけでもないんだけど、ぼくが自分の音に名前をつけるなら「ポータブルディスコ」というひとつのジャンルかな、と思ってます。

――それはどういうことですか?

クラブミュージックのいいところって、低音やキックの気持ちよさとかそういうところだけじゃないと思うんです。ぼくはイヤホンで聴いても楽しめるようなものを作りたい。クラブミュージックのいいところをギュッとつめこんで、街を歩きながらクラブ以外のところで聴けるダンスミュージックを作りたいんです。爆音じゃなくても、低音が効いてなくても、ちっちゃい音で聴いても踊れる音楽にしたいと思ってます。

――「MUSIC」はメロディだけ聴くとポップスの王道的な展開だったりしますよね。

たとえばクラブミュージックだったら16小節とか32小節の間に特に展開をつけなくても、踊れる音になっていれば成立するかもしれない。でもぼくの曲ではメロディの流れを大事にしたいからミニマルなものにはできなくて、ずっと8小節同じループで引っ張れないし、すぐに展開を作りたくなっちゃう。普通にAメロ、Bメロ、サビみたいな構成がけっこう好きなんです。これは日本のポップスを聴いて育った影響かもしれない。そういう要素がいまの自分を形成してるんだと思います。

――昔はもっとゴリゴリしたダンスミュージックを作ってた時期もあるんですか?

そうですね。自分のレーベルでアナログ作ってた頃はそうだったかも。でもいま自分が何をやるべきかを考えたときにやっぱりこういうスタイルになるんですよね。やろうと思えばアナログ用にミニマルの曲を作ることもできるかもしれないけど、それはもっと高いレベルでやってる人がいるし、だからって普通のド直球なJ-POPを作りたいわけでもないし。V6に提供した曲(「サンダーバード-your voice-」)みたいに、メロディはポップだけどトラックはブレイクビーツ激しめみたいな、そういう意外性のあるものがいま自分がやるべき音かなと思ってます。

――あとこのトラックの上で日本語の歌がちゃんと聴こえてくるのが新鮮だったんですが。

やたら渋い曲とかちょっと苦手で(笑)。クラブで歌モノや日本語の曲がかかるとサーっとフロアから人がひいたりするんだけど、僕にはそれがわかんなくて、日本語の歌だったらみんなで歌えるし、そういうの楽しいなーって。それに昔は朝までバシバシ踊ってたけど、いまは2時とか3時になったら疲れたり眠くなったりしてちょっと帰りたくなっちゃったりして。家帰ってピチカート・ファイヴとかSMAPでも聴きたいな、とか。

――うん、そういうときありますよね。

そういう感じを丸ごとパッケージするとこういう音になるのかなあ。ストイックなクラブサウンドじゃないから、どっちつかずと言われれば確かにそうなのかもしれないし、この「MUSIC」っていう曲をそのままクラブでかけられるかっていうと微妙なんですけど、まあなんかそういう中途半端なところも含めて自分では愛せる曲になったかな。できあがりには満足してます。

――CDに入ってるインストを聴くとよくわかります。トラックはいわゆるJ-POPのサウンドとはだいぶ違いますよね。

うん、自分の曲はポップだとは思うけど、大ヒット狙いで作ってるわけではないです。やっぱり潜在的に自分と同じ感覚を持ってる人がいるのをなんとなく感じてて、そこに届けばいいなって思ってる。クラブに遊びに行くのは楽しいけど朝までは踊れないとか、ミニマルミュージックも好きだけど家に帰ると小沢健二やコーネリアスを聴いてるような、そういう人たちに届いてほしいですね。

――クラブミュージックのファンにもポップスのファンにも、これなら両方に届くと思います。

ダンスミュージックの世界ではいろんな音楽の要素をミックスして曲を作りますよね。でもそういう風に“クロスオーバー”って言っててもやっぱりどこか閉鎖的なところがある。ジャズやラテンの要素は積極的に取り入れるけど、いわゆるポップスの要素はあまり入ってこない気がします。

――なるほど。

アンダーグラウンドのアーティストがJ-POPの要素を取り入れることって本当に少なくて。でも逆にメジャーのシーンでは、例えば小室さんがジャングルとかトランスとか、アンダーグラウンドの要素を取り入れてたりして、そういうのをみんなけっこう嫌な顔して見てるけど、本当の“クロスオーバー”ってそういうものだと思うんです。J-POPってなんかジャンルの表面だけなぞって荒らしてく、みたいな言われ方をすることが多くて、音楽シーンはどんどん二分化していってる。だからぼくはその間をつなぐようなことがやりたいのかな。それを中途半端っていう人がいてもいいと思うし。ぼくもずっとクラブ文化の中にいたからキャッチーなものにコンプレックスがあったりもするんだけど、ポップスを聴く人のほうが間口が広かったりもするし、そこは見習っていきたいですね。

――歌についてはどうですか。フィルターをかけて素直に歌っている印象がありますが。

歌はこれしかできないんですよ。小山田圭吾さんとか高野寛さんの影響を受けてるかもしれない(笑)。でもそんな高らかに歌い上げるつもりもないしね。ただカラオケでみんなに歌ってほしいって気持ちはあります。CHEMISTRYとかうまく歌えない人にも「MUSIC」は歌ってほしいな。


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